体が感じる音楽: Baden Powell "O Universo Musical de Baden Powell"


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以前紹介したDupont Circle周辺のCDやさんで適当に買ってみたBaden PowellのCDがほんとにすごい。ほんとに、ほんとに。

これまでVerdiのRigoletto(リゴレット)の三重唱や、Rachmaninovのピアノ協奏曲をきいて、大きな川の渦に飲み込まれていくような、意識がどこかにいっちゃって、そして体がどこかにいっちゃって、とけてなくなってしまうような、とても「ぞくぞくするような感覚」では言い表せないような感覚を体全体で感じたことはあったけど、それをギターだけの音楽で感じたのはこれが初めて。

O Universo Musical de Baden PowellというCDにはいっているSamba Tristeという曲。静かな出だしから、気がつかない間に音の渦に飲み込まれてしまって、どんどん音の世界に引き込まれてしまって、音楽が終わった頃に、はっと現実に引き戻されるかんじ。タイトルの通り、悲しい音(短調)だけど、徐々にどんどんテンポが早くなって、苦しいくらいに情熱的になって、また最後の一本の筋のような音の終わりにやっと離される感じ。終わった後で、思わず「ふう」とため息をついてしまった。

「悲しい」とか「切ない」とかそんな歌詞がなくても、聴いている人の心をがっちりコントロールしてしまうこの曲のもつ力強さは本当にすごいと思う。「すごい」以外のいい形容詞があればいいんだけど・・・。
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by bluebirdweather | 2006-05-06 08:56  

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