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ニューヨーク4日目(後半)

 色々かきすぎて間があいてしまったけど、忘れない間にニューヨーク4日目後半。Guggenheimで恋に落ちた後、向かったのはチャイナタウン。そこでとってもおもしろいものを見ました。なんと回転寿司のシステムのアナログ版。なんと人が色々な飲茶ののったカートを押しながら店内を始終うろうろし、「あれいる?これいる?」ときいてまわるお店です。落ち着かないと言えば落ち着かないけど、とりあえず物珍しくて楽しかったです。観光客率もなぜか以上に低く、もちろん英語が通じないので、筆談で。日本人でよかった・・・。

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 それから、isamu noguchi museumのあるQueensへ。一番気に入った作品一つ目がこれ。写真では伝えにくいけど、石を砕いてざらざらになっている影になっているところがとても深い闇をつくっていて、漆器の闇やようかんの闇の美しさを語った谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を思い出しました。あと、清水寺でいった何も本当に見えない暗闇の回廊とか。

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 「ほしい!」と思った水を使った彫刻。水を上から覗き込むと本当に漆黒の世界が広がっていて、でも横から見ると上のライトを反射してまぶしいくらいに輝きます。ざらざらした面を使った一つの側面は暗闇にときどき星のようなきらきらが表れたり、反対側はつるつるに磨かれていて、縦にうっすら水がこぼれて線を描いたり。本当にこんな写真では伝えられないけど、いつまでみていても飽きない世界を描いた作品でした。

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 夜は、知り合いのジャズをしてるひとに「サックスの第一人者!」といわれてそれじゃあと思い、Joe Lovanoの音楽を聴きにVillage Vanguardへいきました。CDで聴いたことはあったけど、ライブで聴いて本当にもうすごく感動しました。最初から終わりまでJoe LovanoとBandの中にいる人の音が身体の周りをつつみこんで、海の中に身体をすっぽり潜らせて、水の動きに身を任せてるみたいなかんじ。目を閉じたら月が雲の間から出てくるようなとってもロマンチックな曲があったり、だったり、(3rd セッションでは特に)Bandの人のソロを中心に掛け合いみたいになってクラシックでは絶対味わえないような面白さがあったり。予想外の不思議な音の組み合わせだけど、不思議とはいりこめる音の曲や、吸い込まれそうな音に感動しっぱなしでした。これまでサックスを特別にきいたことはなかったけど、やっぱり音楽は人を感動させるんだなあ、と思いました。最後に席の横を通ってJoe Lovanoと彼のBandが退場するときに、握手をおねがいしたら、快く握手してくださって、サインもしてくださいました。あったかくて大きい手でした。

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ニューヨーク日記はこれまで。こんな感動いっぱいの旅行ができたのも、一緒にきてくれた友達のおかげです。完全に私の趣味で選んだ場所につきあってくれて(しかもそこまでの道のりをみつけてくれて)本当にありがとう!

by bluebirdweather | 2006-12-04 11:40  

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